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私が大人になるまで

こんばんは。
小劇場所属のヤマモトです。

今回の演目『あゆみ』は、あるひとりの女性の半生を描いた作品です。

初めて本作の台本を読んだ時、僕が連想したのは、洋画の『6歳の僕が大人になるまで』でした。

この映画は、6歳の“僕”が様々な経験を重ねながら、大人になるまでを映した半ドキュメンタリー作品です。

何故、半ドキュメンタリーか、というと、本作の主人公を演じる役者は、6歳から大人になるまで、全て同じ役者が演じているからです。そのため、完成までに約12年間かかったそうです。

あゆみと本作が似ている点は、ヒトの半生を描いた作品という点です。そして、もうひとつ、リアルな人生模様を切り抜いてる点も共通しています。

半生を描いた作品というのは、たとえば映画でいえば、何かしらの起伏があり、結果があるものが殆どなのですが、両作品は、それが殆どないのです。

たとえば、『6歳の〜』にはたくさんの物語上の展開の予兆となるシークエンスが出てきます。
片思いしている少女、とても仲良くなった友人、嫌がらせをしてくる同級生……。でも、彼らが関わる展開において、たとえば少女と恋愛関係に発展し恋愛モノになるわけでも、嫌いだった同級生と仲直りする展開になる友情モノになるわけでもない。

あまり起伏がない物語のため、少し退屈に感じる時間もあります。でも、終わってみると、『なんか、長いようで短かったな』と感じたのです。

それって、人生そのもののような気がするんです。

その時その時はおそらく結果を求めたり、こうなればいいなと思って行動していたとしても、それが必ず結果に表れるわけではない。そして、結果がなかったとしても、自分のその時の気持ちや、考えていることによって、無意識に動いたり、言葉を発することもある。
そんな毎日を過ごしながら、時間が過ぎ、やがて、大人になり、人生が終わる。

あゆみが描く物語も、このようなテーマを含んだ作品なんじゃないかな……と思っています。
一人の女性の何気ない日常の積み重ねが、やがて人生という大きな何かになっていく。

これから日常を重ねていく全てのヒトに見てほしい、人生そのものを描いた作品だと、僕は思っています。

是非、ご観劇ください。


カワバンガ!
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