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前歯の幅がさけるチーズと一緒



そうなんです。
こんばんは。2回生の奈良です。


稽古はいま5週目。
人ならざるものたちがいっぱい出てくる戯曲なので、魑魅魍魎が跋扈する稽古場で日々を過ごしております。たのしい。

お題は「稽古状況や近況」てことなんですが、なにもこれ、語るのは自分の近況でなくてもよかろうということで、妖怪界の近況について。



ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー



今公演には実に個性豊かな日本の妖怪たちが登場する。今回はそんな日本の妖怪たちについて、こないだふと思ったこと。


古来より日本では、長い年月を経た道具には神や精霊のようなものが宿ると言われている。俗に言う"九十九神(つくもがみ)"である(付喪神とも)。


昔の妖怪絵巻やら百鬼夜行絵図やなんかには、鍋やら傘やら琵琶やら実に多種多様な九十九神たちが、なんだか楽しそうにいぞいぞ行進してゆく様が描かれている。
人間にちょっかいを出したり悪さをはたらいたりすることもあるそうだが、なんだか憎めないルックスをしているのである。


物に九十九神が宿るまでに必要な長い年月というのは、諸説あるが100年やそこらが相場であるらしい。調べてみて、はたと思った。



現代のシティーライフに、九十九神の入る余地は殆ど無いのではないか。



続々と新機種が発表される家電、ファストファッションで揃えた今季のみ着られればよい流行の服、詰替できない設計のボールペン、割り箸…
物の生産消費廃棄らへんのサイクルが、九十九神が身近であった時代に比べ、はるかに早くなっているのである。


やっとこさ今年で生誕20年を迎えた私であるが、果たしてそのほとんどの年月を共に歩んだ物はあるか。また、現在私の部屋に収まっている物たちの中で、10年後も共にいる物は果たしてどれだけあるか。考えてみると、そんなのほんとにほんとにごく僅かであることに気づく。


九十九神が宿る前に、この世とさよならする物たちばっかりではないか。



こんなんでは九十九神界に新たなメンバーが加わるのも極稀であるに違いない。九十九神界も今や少子高齢化社会である。
九十九神が絶滅危惧種にリストインする日も近いのやも知れぬ………



そんなことを考えつつ歩っていた
稽古からの帰り道であった。



今はもう出逢うことのない、何処に行ってしまったのか知る術もない、しかしかつては確かに我々と共に生きていたであろう日本の妖怪たち。
彼らに思いを馳せつつ観劇していただくのも、ひとつおすすめの楽しみかたであります。



同志社小劇場引退公演
『ゲゲゲのげ〜逢魔が時に揺れるブランコ〜』
作 : 渡辺えり 演出 : 和田見慎太郎
日時 : 10/20(金)18:30
10/21 (土)13:00/19:00
10/22(日)13:00
会場 : 同志社大学新町別館小ホール



ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー



さて、次回のブログは今公演が初舞台である、なべ、こと渡辺に託します。
彼は気がつくとどこかへ消え、いつの間にかまた現れており、まさに神出鬼没であります。彼も妖怪なのやもしれませぬ。
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